男性に多い尿トラブル

前立腺肥大症

症状

夜、何度もトイレに起きてよく眠れない

仕事中や会議中にすぐトイレに行きたくなる

急にトイレに行きたくなり、間に合わないかもとヒヤヒヤする

トイレが気になって旅行を楽しめない

長時間の外出を避けている

前立腺は、男性のみにある生殖器で、解剖学的には膀胱の出口を取り囲むようにあります(図1.2.3)。

図1
正常な尿路図

図2
前立腺が肥大し尿道を圧迫している

図3
前立腺の過剰な収縮により尿道を圧迫している

図1
正常な尿路図

図2
前立腺が肥大し尿道を圧迫している

図3
前立腺の過剰な収縮により尿道を圧迫している

精液の一部の液を分泌し、その正確な役割はよく分かっていませんが、生殖機能として精子の働きを活発にすると言われています。(図1)
前立腺は思春期を境に急激に大きさを増して約20グラムに達し、45歳ぐらいまではほぼ横ばいの状態が続きます。その後、肥大の場合60歳代になるまで急激に大きくなります(図4)。
前立腺肥大症の症状は、前立腺が尿道を圧迫することにより「尿が出にくい」という排尿障害と、「トイレが近い」という畜尿障害をあわせもっています。

図4

前立腺癌

前立腺肥大症と前立腺癌は発生部位が異なる違う病気です。
前立腺肥大症は前立腺の内側が肥大するのに対して、前立腺癌は前立腺の外側に発症することが多くみられます。

前立腺癌による初期症状はまったくありません。また多くの他の癌と同じで、癌の原因は不明ですが、男性ホルモンが関与していることは間違いありません。
前立腺癌の好発年齢は60歳代に始まり、高齢になるほど増加します。早期診断は血中前立腺特異抗原(PSA)を測定することです。前立腺癌の特徴は、高齢者(65歳以上)に多いこと、一般的に進行速度が遅いこと、進行癌でも確立した治療方法があること、など他の分野の癌にない特徴があります。
前立腺癌の治療は、手術療法、放射線療法、内分泌療法(わかりやすく言えば女性ホルモンを注射・内服)などがあります。

前立腺癌による初期症状はまったくありません。また多くの他の癌と同じで、癌の原因は不明ですが、男性ホルモンが関与していることは間違いありません。
前立腺癌の好発年齢は60歳代に始まり、高齢になるほど増加します。早期診断は血中前立腺特異抗原(PSA)を測定することです。前立腺癌の特徴は、高齢者(65歳以上)に多いこと、一般的に進行速度が遅いこと、進行癌でも確立した治療方法があること、など他の分野の癌にない特徴があります。
前立腺癌の治療は、手術療法、放射線療法、内分泌療法(わかりやすく言えば女性ホルモンを注射・内服)などがあります。

前立腺炎

前立腺炎は、細菌が原因となるものとそうでないものに大きく分けられ、20歳〜40歳が好発年齢です。細菌性のものは、急性症と慢性症にわけられ、原因菌の大部分は大腸菌やブドウ球菌です。前立腺への感染経路は尿道が一般的であり、時に性行為後クラミジア感染症などによる前立腺炎がみられます。

症状と診断

1急性細菌性前立腺炎

発熱、寒気、排尿痛、頻尿、膿尿を認めます。

2慢性細菌性前立腺炎

急性症と異なり発熱はなく、排尿痛も軽度。下腹部不快感や会陰部(陰のうと肛門の間)の鈍痛・重苦しい感じがあります。

3慢性骨盤内疼痛症候群

①炎症の状態(白血球の存在)が明らかで、クラミジアやマイコプラズマなどの感染の可能性があります。②炎症がなくても前立腺炎に類似した症状を自覚する病態です。原因がわからず、精神的要因が影響していると言われています。

4無症候性炎症性前立腺炎

前立腺に炎症があっても、全く自覚症状がありません。

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