花粉症だと思うのですが、花粉症の症状、治療等教えてください。
まるごと生活情報 2003年05月24日号掲載
実は私も花粉症です。昨年からこの時期(3月上旬)になると症状が出るようになりました。本来なら、耳鼻科、眼科、アレルギー科の専門医が答えるべき質問と思いますが、私も花粉症なので、自分が受けている治療、私が勉強したこと、私が患者さんに行っている治療をお話しします。 花粉症は、花粉が原因で生ずるアレルギー性疾患ですから、原因を取り除く事(つまり花粉に接しない事)が治療の基本ですが、現時問題として不可能です。原因を取り除けないなら、何らかの対応が必要です。 花粉により、鼻水、鼻閉、くしゃみ等が生じれば、アレルギー性鼻炎、眼が痒い場合はアレルギー性結膜炎、明らかな皮膚症状が出ればアレルギー性皮膚炎、咳等が出れば喘息用気管支炎と診断され、それぞれの症状により受診する科が違いますが、原因が同じですので、内服治療の必要性があれば飲む薬にさほど違いはありません。 長岡では、スギ、ヒノキなどの花粉飛散期は2月中旬から5月上旬で、ピークは3月です。また8月から10月はブタクサ、ヨモギの花粉飛散時期です。 2月はインフルエンザを含めた風邪ウイルスの流行期なので、風邪による鼻水なのか、花粉による鼻水なのかわからないことも有ります。しかし花粉症で熱が出たり、のどが痛くなったりはしません。また、風邪による鼻水はねばねばと粘着性がある事がほとんどです。 花粉症の受診は、症状と血液検査などからさほど困難ではありません。私は毎年3月上旬より、眼が痒くなり、さらさらの鼻水が出ます。眼が痒いと言っても、まぶた、めじり等の皮膚も痒いのです。気をつけていることは、花粉からの接触を少なくする為にマスクをする、朝夕洗顔する、薬の点眼点鼻を行なう、花粉飛散ピークの2~3週前から薬(抗アレルギー剤)を飲む事(これはかなり有効です)などです。 主症状が、眼、鼻であればそれぞれの科を受診し、アレルギーによる炎症所見を確認してもらうことをお勧めします。