QUESTION

よくあるご質問

私は病気ではないのですが、体質的にあまりトイレが近くなく、そのせいで大変汗かきです。周りに迷惑をかけない為にもすっきりしたいのですが、そんな理由で利尿剤を処方してもらえるのでしょうか?

まるごと生活情報 2003年08月23日号掲載

医学的に必要な場合以外の、利尿剤の投与は危険です。

利尿剤を投与するには、慢性心不全状態、腎不全状態(心臓や腎臓の機能が十分でなく、肺などに余分の水が貯まる状態)など、何らかの原因で体内に必要以上の水分が貯まっていることを診断する必要があります。また、突発性浮腫といって、原因不明で顔や足がむくみ、何らかの症状があるときは利尿剤の適応になることもあります。 芸能人など、やせる目的で利尿剤を飲む人もいるようですが、これは電解質異常を生じ危険です。つまりカリウムが体外に排出され筋力低下、だるさ、しびれを生じるからです。 ご質問の中で、汗と尿量との関係が記載されていますが、これらは多いに関係があります。真夏日の高気温や、インフルエンザなどの高熱時に汗をかくと、水分を補充しなければ5~時間尿が出ません。つまり、水分摂取が同じなら汗の量 が多くなれば、尿量は減ります。 質問者は「利尿剤で尿量を増やせば汗をかかなくなるのでは」と考えられているようですが、これは間違いです。また、トイレが近くないから汗をかくのではなく、汗をかくからトイレが近くないのかもしれません。汗は暑さ、体温だけでなく、自律神経と言って自分の意志ではコントロール出来ない神経支配を受けていますので、これらのバランスが悪くて発汗の多い人もいます。 尿、汗、利尿剤という言葉を関連付けて考えないで、「尿意を感じたらトイレに行く」ことが自然だと思います。

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