どの様な状態での血圧の値かで、今後の治療方針が変わります。

　血圧は24時間常に変化します。高血圧症と診断されていない人も、例えばここ一番のゴルフのドライバーショット時など、緊張すれば上の血圧が２００ｍｍＨｇを超えることはまれではありません。前阪神監督の星野さんも、興奮時２３０ｍｍＨｇあったとの事です。 　このように明らかに普段と違ったストレス時の一時的な血圧上昇は健常人でも起こりうることです。ただ日常安静時の血圧が１８０ｍｍＨｇであれば、何らかの治療が必要です。しかし、測定方法にも注意が必要で、手首、指での血圧測定器は信頼性がありません。単純に１８０ｍｍＨｇという絶対値で驚くのではなく、状況の把握をしてください。 　 また、普段スポーツジムなどで測ると正常なのに、医師の診察を受けると血圧が高くなる、「白衣高血圧」と呼ばれる状態も存在し、仕事のストレス、家族の不幸など、平常心の血圧なのか、何気なく測った普段の血圧なのかで今後の方針が異なります。