なかなか煙草が止められません。 どうすれば良いでしょうか?
まるごと生活情報 2004年06月12日号掲載
禁煙の動機付けをもう一度よく考えてください。 必要なら禁煙をサポートするガム、貼り薬もあります。
私も医学生時代から、平成11年2月まで1日平均約20~30本吸っていましたし、飲酒時などはヘビースモーカーでした。 田村クリニックを開業したのが平成7年ですが、これを契機に止めようとも考えましたが、結局平成11年まで吸い続けたことになります。 ご質問の件ですが、まずなぜ煙草を止めようと考えたかを思い起こしてください。 医学的に言えば(すでに常識ですが)煙草はたくさんの発癌物質を有しています。 そのうちニコチン、タールが有名ですが、はっきり言えば煙草=毒です。肺癌、咽頭癌はまず煙草が原因と断定して良いくらいです。 禁煙を自分の健康のため、自分で判断したのか、医師から忠告されたためなのか、やむなく職場が禁煙になったためなのかはっきりさせることが大切です。 私の場合、咳が止まらないなどと訴える患者さんに、自分が煙草臭く、患者さんに禁煙を薦めるのも説得力に欠けると思い、医師としての立場から止めた(正確には丸5年以上休んでいる)と言って良いでしょう。 家族のためとか、動機付けをはっきりさせると意外とうまくいきます。 しかし、煙草はニコチン中毒ですから、医学的に治療薬もありますが、安易にニコチンガム等に頼るのは危険ですのでかかりつけ医に相談してみてください。