受験生をもつ母親ですが、この時期子どもの健康管理にはどのような事に気をつければいいでしょうか?
まるごと生活情報 2005年02月26日号掲載
うがい、手洗い、人混みを避ける、など急性の感染症の予防対策を行ってください。
感染症を引き起こす原因菌は、細菌、ウイルス、真菌(いわゆる水虫)、クラミジアなど様々ですが、入試の時期(寒い時期)は、ウイルスが活動的になりやすい環境です。 いわゆる風邪症状(のどの痛み、咳、鼻水、発熱によるだるさ)を生じさせるウイルスが蔓延しています。 これは空気感染が原因ですので、当たり前の話ですがマスク、うがいが予防になります。 たくさんの人が集まる所(保育所、学校、医療機関など)を避けることも大切です。 たとえば、気管支喘息の人は、風邪にかかると症状がすぐ悪化します。 また昨年11月から流行している下痢、嘔吐を生じるウイルス性胃腸炎(ノロウイルス)は、患者さんの嘔吐物、唾液などから感染する接触感染が原因ですので、外出後、食事前は必ず手洗いをしてください。 私も患者さんから昨年感染し、2日ほど苦しみました。 インフルエンザ(流行性感冒)は予防接種と、正しい診断で発症後48時間以内であれば、高熱症状を軽減することができます。 今できる対策は、うがい、手洗い、人混みを避ける、急激に発症する39度以上の高熱であればインフルエンザを疑い早めに医療機関を受診すること、等だと思います。