健診で高脂血症を指摘され、急に心配になりました。高脂血症について教えてください。
まるごと生活情報 2005年09月24日号掲載
病態、病気の危険性、治療法についてお話します。
高脂血症とは読んで字のごとく、血液中の脂肪が高くなる状態です。 脂肪にはコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸などがありますが、健診ではコレステロールと中性脂肪を測定しています。 さらに、コレステロールは血液中では蛋白と結合し、結合する蛋白の種類により、善玉 、悪玉に分類できます。 まず、高脂血症と言っても、前記の何が、どの程度高値なのかを確認してください。 正常値には幅がありますから、高いといっても、放置して良い場合もあります。 また、コレステロールは人体のホルモンなどを作る材料ですから、低くても問題です。 たとえば、アルコール性の肝機能障害の人は、体内でコレステロールを作る力もなくなり、低コレステロール血症になります。低いからといっても安心はできないのです。 しかし、治療が必要な状態の高脂血症を放置していると、血管壁がもろくなり、たとえば心臓の血管に変化が起こる狭心症や心筋梗塞が脳で起これば、脳梗塞などの発症頻度が上昇します。 治療については、運動、食事、内服療法がありますが、これに関しては次回説明いたします。