健診で高脂血症を指摘され、急に心配になりました。高脂血症について教えてください。(※前回の続きです)
まるごと生活情報 2005年10月22日号掲載
前回に引き続き治療法についてお話します。
前回お話したように、高脂血症を放置していると心臓、脳血管障害の発症頻度が上昇しますので、これらの病気を予防するためには何らかの治療が必要です。 食事、運動療法を2~3カ月続けそれでも改善しない場合は薬を飲むことが、現在の治療基準となっています。 たとえば、食事療法としてコレステロールは1日の摂取量を300?以下と推奨しており、卵黄1つには230?のコレステロールが含まれていますから、毎日卵を食べている人はこれを減らすだけで治療効果 があります。 また菓子類などの糖質の多いものも控えてください。 また、たばこは善玉コレステロールを低下させますので、禁煙をお薦めします。 運動療法といっても特別なことをするのではなく、毎日平均30~40分歩くだけで効果 があります。運動により血液中の脂肪を減少させ、動脈硬化を予防します。 しかし「歩くだけ」と書きましたが、長岡の気候不順な地で毎日平均30分歩くことは簡単なようで結構努力が必要です。 このような食事運動療法を行っても効果のないときは内服治療が必要となります。