自覚症状としての排尿痛、残尿感の有無をチェック後、検尿、超音波検査などの痛くない検査を行えば病態を確認できます。

　夜、排尿のために１回以上起きることを夜間頻尿と定義されています。 １回でも頻尿とはおかしな話ですが、夜起きるために睡眠不足となり、日常生活に不便さを感じれば、その人の生活の質を落として苦痛を感じさせるからです。 逆に夜５～６回起きても、まったく苦痛のない人は異常と感じないため、治療を希望されません。 　質問者は30歳代の女性ですから、膀胱炎、過敏性膀胱（尿意はあるが、トイレに行っても少ししか尿が出ない）などが考えられます。検尿と超音波検査で、ただちに診断がつきます。 　尿意（トイレに行きたくなる感じ）は、膀胱に尿が約２００ccくらい貯まれば感じ始めますが、緊張した状況では、膀胱に尿が貯まってなくても感じます。 　頻尿という病態は性別、年齢、基礎疾患、生活環境などにより原因はまったく異なります。次回は中年男性の夜間頻尿に関してお話いたします。