血圧を下げる薬を飲んでいますが、 寒い時期血圧が安定しません。
まるごと生活情報 2006年03月25日号掲載
血圧を変動させる多数の要因の一つに 気温があります。
血圧は以前お話したように、様々な要因で変化し、また変化することが感情を持った人間である証拠です。血圧を上昇させる最大の原因は、加齢、生活習慣の結果(高脂血症、糖尿病、肥満など)血管の壁が硬くなることです。 しかし、患者さんの話をよく聞きますと、高血圧の治療開始時期が、身内の不幸などをきっかけとした精神的要因で始まった場合を多く経験します。このストレスは血管を収縮させ、血管の壁が硬くなったのと同じ状態を引き起こします。 温度の低下も、血管を収縮(たとえば水道のホースが硬くなってくるのと同じ様に)させます。逆に高血圧の人でも、軽い汗をかく程度の運動後は、血管が拡張して必ず血圧は下がります。 寒いトイレで、腹圧をかけて排尿後高血圧発作を起こしやすいのは寒さが引き金になっているからです。冬場血圧のコントロールが不十分な人は、かかりつけ医に相談してみてください。