最近、メタボリックシンドロームという言葉をよく聞きますが、どのような状態を示しているか教えてください。
まるごと生活情報 2006年06月24日号掲載
今回はメタボリックシンドロームの対処法をお話します。
メタボリックシンドロームは、肥満が健康に良くないことを示すためにできた指標です。肥満は、以前お話したように高血圧、高脂血症、糖尿病状態を悪化させます。 これらの病態は脳や心臓の血管障害を起こしやすく、現在死亡原因の約30%を占めています。 肥満状態は、食べた量と消費されるカロリー量のバランス関係から生じます。 相撲取りのようにたくさん食べればいくら運動をしても肥満になります。 しかしマラソンランナーのように、たくさんカロリーを取っても消費が多いと肥満にはなりません。 理想体重に近づけるためには、食事のことを難しく考えるより、毎日30分歩くことをお薦めします。足、膝に痛みのある人は水泳が良いでしょう。 しかし、雪国長岡の1年を通して毎日平均30分歩くことは結構大変です。 私事で申し訳ありませんが、私は毎日犬の散歩で40分は歩いています。 やせるために歩くのは苦痛でも、犬と歩けば意外と楽しく長続きします。 私の友人は毎日40分歩き続け、約2年で体重が100kgから60kgまで減少し、糖尿病状態から脱出しました。