同居の母(73歳)が暑さにもかかわらず、エアコンの使用を嫌がります。高齢者に対する暑さ対策の注意点を教えてください。
まるごと生活情報 2006年08月26日号掲載
真夏(30度C以上の気温)時、注意が必要なのは熱中症の予防です。 熱中症は、高校野球、ゴルフなど炎天下で生じる場合が多いのですが、高齢者の場合、室内で起こることが少なくありません。 これは、高齢者はエアコンを嫌う人が多いこと、体調が悪いのは暑さなどの環境より持病に原因があると勘違いしやすいこと、頻尿や尿漏れを気にして水分摂取量が少ないこと、体温の調節機能が低下しているなど様々な原因が考えられます。 発熱時、体は汗をかいて熱を逃がし体温を下げようとします。汗がたくさん出て脱水症状(水分が不足した状態)になれば、普通喉が渇き、水分を欲しがりますが、高齢者は口の渇き状態を自覚することがなかなか難しく、ますます脱水の状態が悪くなる結果を招いてしまいます。 室内での熱中症を予防するためには、空調を整えることは当然のことですが、スポーツ飲料水の補給を定期的に行うことをお薦めします。