最近、入浴後身体の一部が赤くなり、かゆくて我慢できません。しばらくすると赤みは消えます。どのような病気が考えられますか?
まるごと生活情報 2006年11月25日号掲載
蕁麻疹(じんましん)が もっとも疑われます。
蕁麻疹は、皮膚の一部が急に赤く盛り上がり、強いかゆみを伴って、数時間から1日以内に跡形もなく消えてなくなる皮膚の状態です。 しばらくすると消えることと、とってもかゆいことが特徴です。 診察室で待っている間に消えることも珍しくありません。この場合、話をよく聞けば診断できます。 しかし、一時的には消えても、1カ月以上消えては出てくる慢性の蕁麻疹もありますから、実際は消えたことにはならないと不満を訴える方もいます。 身体の部位で出やすい場所はありますが、もぐらたたきのようにいろいろな場所に出ては消えていきます。 蕁麻疹で困ることはかゆみです。かゆみ、痛みは血圧や血糖の値のように客観的に数字などであらわすことができず、あくまで主観的な問題で患者様本人しかわかりません。 蕁麻疹の原因はかならずあるのですが、多くの場合、具体的に原因を突き止めることは難しいのが現実です。 一般的には、飲酒や熱い風呂に長く入ることは状態を悪化させます。 次回は蕁麻疹の分類や治療法についてお話いたします。