最近、入浴後身体の一部が赤くなり、かゆくて我慢できません。しばらくすると赤みは消えます。どのような病気が考えられますか?(※前回の続きです)
まるごと生活情報 2006年12月23日号掲載
蕁麻疹(じんましん)が最も疑われます。今回は蕁麻疹の分類と治療法についてお話いたします。
前回、蕁麻疹は数時間から1日以内に跡形もなく消えてなくなり、とってもかゆいことが特徴の皮膚の状態とお話しました。 蕁麻疹の原因でよく知られているのは、サバ、アジなどの食物です。 また、入浴、運動など体が温まったときに出る蕁麻疹や、逆に冷たい風に当たったり、冷水に触れると出る寒冷蕁麻疹もあります。 最も怖いのは、小麦やエビ、イカなど特定の食物を食べた後、運動をすることにより蕁麻疹とともに呼吸困難を生じ、致死的になる(運動しなければなんともない)こともあり注意が必要です。 食べ物、薬剤、日光、発汗、気温など特定の原因が明らかになる場合もありますが、残りの9割程度は原因すら特定できないのも現状です。 治療の基本は原因があれば取り除くことですが、原因不明のことが多いため、飲み薬による治療が必要となります。 最近は眠気などの副作用の少ないかゆみ止め(抗アレルギー剤)もたくさんありますから、安心して長期服用できます。