健康診断で尿酸の値が高いと指摘されました。尿酸値が高いとどの様な病気が考えられますか?
まるごと生活情報 2007年02月24日号掲載
痛風が疑われます。
痛風とは、血液中の尿酸が何らかの原因で高くなった高尿酸血症を基本とし、主に関節炎等の症状を示す病気です。 尿酸とは、プリン体と呼ばれる化学物質で、人の体の中で作られます。また、食品や飲料水の中にも含まれています。 全体の約8割は体内で作られ、残りが食事の中から体内に入ります。 血液中の尿酸の正常値は7㎎/dl未満で、7㎎/dl以上を高尿酸血症と呼びます。 尿酸値は、体内で作られる量や食事から取られる量と、腎臓で排泄される尿酸の量とのバランスによって決まります。 例えば、腎機能が低下すれば、尿酸の摂取量が極めて少量でも高尿酸血症になります。 高尿酸血症を放置すると、関節などに尿酸が主成分の痛風結節を生じ、まさに「風が吹いても痛い」痛風発作の激痛を起こすことがあります。 また腎臓にも影響を与え、尿路結石の原因にもなります。 次回は原因と治療についてお話しいたします。