QUESTION

よくあるご質問

秋の検診で尿に血が混じっていると指摘されました。特に自覚症状はありませんが、血尿について教えてください。3(※前回の続きです)

まるごと生活情報 2012年01月28日号掲載

血尿とは、尿中に赤血球が増加した状態と定義されています。血尿に関して何回かに分けてお話します。1回目:血尿とは 2回目:血尿の原因について 3回目:血尿に関する考え方について。今回は3回目です。

1回目、2回目は、血尿の定義と原因についてお話しました。血尿とは、尿中に赤血球が増加した状態であり、肉眼で見ても尿が赤色、ないし茶褐色になる「肉眼的血尿」と、質問者のように尿検診ではじめて発見される「顕微鏡的血尿」に大別されます。今回は血尿に関する考え方についてお話します。
血尿を指摘されたとき、原因として、治療が必要な疾患が隠されている血尿なのかそうでないかを鑑別することが最も大切です。
その際、まずたんぱく尿の合併を確かめます。たんぱく尿を合併した場合は腎炎などの腎臓内科的疾患が考えられ、さらに詳しい血液検査が必要となります。
次に、血尿のみの場合は腎臓、尿管、膀胱などの尿の通り道(尿路)の結石や腫瘍の有無を確認し、男性の場合は前立腺を含めた泌尿器科的疾患の検索を行います。
尿路上皮癌になりやすい集団は ①肉眼的血尿の既往がある ②40歳以上の男性 ③60歳以上の女性④喫煙歴がある ⑤膀胱の刺激症状がある ⑥尿路感染の既往がある、等です。
つまり、全く症状が無くても、1回でも肉眼的血尿が出た場合は年齢と性別を考慮して、まず膀胱腫瘍などの泌尿器科的疾患を考える必要があります。
ただし、質問者のように症状のない「顕微鏡的血尿」の多くの場合は、直ちに原因疾患を見つけられません。しかし、血尿発見後3年以内に約50%の患者さんに何らかの治療を必要とする病変が発見され、1~3%の人に悪性腫瘍が発見された、との報告もあり、専門医での定期的経過観察が必要と思われます。(参考文献:治療 尿のトラブル110番)

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