QUESTION

よくあるご質問

今年の冬の寒さで、日中トイレに行く回数が増えて困っています。

まるごと生活情報 2012年02月25日号掲載

寒さによる頻尿は自律神経反射が主な原因と考えられ、病気に関係があるとは考えにくいです。頻尿について2回に分けてお話します。今回は1回目です。

頻尿とは文字通り尿の回数が多いことを意味します。起床時から就寝までの間に8回以上トイレに行く場合を「昼間頻尿」、排尿のため夜間(就寝から起床までの間)1回以上トイレに起きることを「夜間頻尿」と定義しています。
しかし、回数だけで頻尿と決めるのではなく、患者さんが日中の排尿回数が頻回であると訴えれば尿の回数に関係なく、「昼間頻尿」と考える方が妥当で、尿に関して本人が困っており、治療を希望する場合を昼間頻尿と定義するほうが分かりやすいと思います。
「夜間頻尿」に関しても、夜2~3回起きることが本人にとって困らなければ治療の対象にはなりません
質問者のように、スキー場の寒さなどの寒冷刺激で急にトイレに行きたくなるという訴えは日常診療でよく経験します。日常生活においても、冷たい水に触れた時など、過剰に尿の事が気になる人もいます。この原因は、寒さという寒冷刺激のストレスが自律神経(自分の意志ではコントロールできない神経)反射を起こし、尿意を感じると考えられていますが、詳しい作用機序は不明です。さほど気にならないなら病気とは言えません
予防方法は、自律神経反射を抑えるために、手足を冷やさないように温め血流を良くし、過剰なストレスを溜めないことが大切です。
また、寒さとは無関係に①尿をする回数が多いと感じる。②急に尿意をもよおして、我慢し難いことがある。③我慢できずに尿を漏らすことがある。これら3つのうち1つでも症状がある人は、依然お話した過活動膀胱の可能性があり病的頻尿と考えられます。
次回は過活動膀胱についてお話します。

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