QUESTION

よくあるご質問

テレビ番組などで、お酒の害と共に適度のお酒は体に良い、と放送されましたが本当なのでしょうか? 体に良いお酒の飲み方があれば教えてください。3(※前回の続きです)

まるごと生活情報 2013年03月23日号掲載

3回目の今回はアルコール依存症についてお話します。

 今まで2回にわたり①アルコールには肝臓に対して毒性があり、飲酒と肝障害は明らかな因果関係があること②ただし、適度な飲酒はHDL(善玉)コレステロール値の上昇などにより、虚血性心疾患、脳梗塞のリスクが低下するという報告があること③この適度な飲酒量とは、1日平均純アルコールにして約20g程度とされ、これは日本酒で1合弱、ビールでは中びん(500ml)1本分に相当する、とお話しました。
 アルコール依存症とは、「飲酒したいという強い欲望=精神依存」がある状態です。どの種類のお酒を、どのくらい飲んだらアルコール依存症、というわけではありません。「アルコールを飲みたいという強い欲望があること」つまり、「精神依存」が存在することがアルコール依存症です。
 具体的症状は①断酒や節酒を決心しても守ることが出来ない②朝から飲酒する③飲み始めるといつも泥酔するまで飲んでしまう④以前と同じ量では酔いが軽くなり、酔うための飲酒量が増える⑤飲酒のために、それに代わる楽しみや趣味を次第に無視するようになる⑥明らかに有害な結果(アルコール性肝硬変など)が起きていても、依然として飲酒する、などです。
 また、気分障害、睡眠障害、摂食障害、人格障害などをしばしば合併し、場合によっては自殺のリスクを高めることも多く、専門医での治療が必要となります。
(参考文献 日本医師会雑誌 アルコール関連障害の現状と対策)

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