QUESTION

よくあるご質問

日焼け止めを塗って外出しましたが、外出後、数日前に湿布薬を貼った腕の部位だけが赤くなりとっても痒くなりました。しばらくすると症状は治まりましたが、一部だけ日焼けするのがよくわかりません。湿布かぶれなのか教えてください。(長岡市42歳女性)

まるごと生活情報 2014年07月26日号掲載

湿布かぶれとは、湿布を貼った部位に一致してかゆみや赤みを生じる接触皮膚炎です。質問者の場合、湿布薬による湿布かぶれというより、湿布した部位に紫外線があたったために皮膚が赤くかゆくなる光接触皮膚炎を疑います。
 うるしかぶれなど、皮膚が何かに触れて赤くかゆくなることを接触皮膚炎(かぶれ)と呼びます。かぶれは、①刺激性接触皮膚炎②アレルギー性接触皮膚炎③光接触皮炎に分類されます。①は刺激をおこす化学物質などが濃い濃度で皮膚に付くことで皮膚の細胞を傷害するため誰にでも起こります。②は誰でも起こるわけでなく、ある特定のアレルギーを持った人だけに起こります。③は何かに触れた部位に光があたってはじめてかぶれる皮膚炎です。  かぶれの原因は日用品、化粧品、植物、食物、金属、医薬品、など様々ですが、いろいろな薬剤によっても起こるため注意が必要です。光接触皮膚炎は光があたってはじめてかぶれを起こすため、湿布薬などを使用するときは医師または薬剤師の指示を守ってください。重症の光接触皮膚炎を起こす薬剤としてケトプロフィンを含む貼り薬や塗り薬があります。
 光接触皮膚炎は、光をあてなければ発現しません。予防のポイントは、①湿布薬をあてた部位は、衣服サポーターなどで紫外線をあてないように覆う②湿布した部位は、少なくとも4週間は紫外線をあてないよう注意する③曇りの日やガラス越しの紫外線にも注意する(紫外線は曇りの日でも、ガラス越しに皮膚に相当な量が照射されます)、などです。
(参考文献 重篤副作用疾患別対応マニュアル 厚生労働省)

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