QUESTION

よくあるご質問

40歳代の夫が、一年ほど前からひどい湿疹に悩まされています。全身に赤黒い円形状の湿疹が広がり、患部は少し盛り上がっています。猛烈にかゆいようで、常に掻き続けています。一年前に急に症状が出始め、一気に全身に広がりました。近くの医院を受診し診断は『湿疹』ということで、飲み薬と軟膏が処方されました。現在までよくなる兆しはありません。本人も家族も、改善しない症状にストレスを感じ困っています。少しでも症状が改善するよう、教えてください。(長岡市35歳女性)

まるごと生活情報 2014年08月23日号掲載

個別の具体的質問には、患者さんを実際に診察していないため診断治療に対してお答えすることはできませんが、かゆみと、かゆみに対する一般的な対処法についてお話します。
 皮膚が赤く腫れるとなぜかゆみが起こるのか、その作用機序は十分解明されていませんが、体の中に存在する肥満細胞から出るヒスタミンが関与していると言われています。このヒスタミンの刺激で、脳が「かゆい」と感じて皮膚を掻いてしまいます。
 皮膚症状の悪化は皮膚を掻くことから始まります。「かゆみを感じる」→「掻く」→「皮膚症状が悪化する」→「かゆみが増強してまた掻いてしまう」。この悪循環の繰り返しでますますかゆくなっていきます。
 かゆみを起こす原因物質がわかれば(例えば蚊に刺された、漆にかぶれた、など)その原因に触れない限りかゆみは出ません。しかし、かゆみを起こす原因は植物、化学物質、金属類、食品、虫など無数にあり、それぞれの患者さんのかゆみの原因を突き止めることは、とっても困難なことが多いのです。
 皮膚を悪化させないためには「掻かないこと」が最も大切です。とはいっても、かゆくて仕方ない場合の対応策としては①抗ヒスタミン剤などのかゆみ止めを内服する。②かゆみの部位を冷やして、かゆみの感覚を麻痺させる。③皮膚が乾燥していれば保湿する。④アルコールはかゆみを助長する危険因子のため禁酒する、など担当の医師と十分相談することです。とにかく「掻かないこと」を自分で意識付けるしか方法はありません。
 日常生活では、夏場は紫外線、汗などを避け、またエアコンの効き過ぎによる皮膚の乾燥にも注意し、冬場は加湿して皮膚の乾燥を防ぐこと、などがかゆみの予防に有効です。

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