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» 陰のうの中身(睾丸)の大きさが左右で異なり、片方が腫れています。特に痛みはないのですが、何か病気があるのか心配です。睾丸の病気について教えてください。(見附市 28歳 男性)
(2016年03月26日号掲載)

陰のうとは、一般的には睾丸(精巣)などを包む袋状のものです。陰のうが腫れる原因は、1)精巣(睾丸)腫瘍などの泌尿器科的疾患、2)いわゆる脱腸(鼠径ヘルニア)などの消化器科的疾患、3)腎臓や心臓の働きが悪くなる腎不全、心不全などによる浮腫(腫れ)などの全身的疾患、に分類できます。今回は泌尿器科の病気についてお話します。
陰のうが膨らむ泌尿器科疾患には、①精巣腫瘍②精巣捻転③精巣上体炎④精索静脈瘤⑤陰のう水腫⑥おたふくなどによる精巣炎などがあります。頻度としては陰のうに水がたまる陰のう水腫が多いのですが、見逃してはならない大切な疾患として①精巣腫瘍と②精巣捻転について説明します。
①精巣腫瘍はほとんどが悪性で痛みを伴いません。乳幼児から15~35歳までにかけて発生頻度が高いため、自分で睾丸を触ってしこりを感じたら必ず泌尿器科専門医を受診してください。悪性腫瘍ですが外科的治療で根治可能です。たとえ転移があっても8割くらいの確率で治りますので、しこりを感じたら迷わず医療機関への受診をお勧めします。
②精巣捻転症は、睾丸が何らかの原因でねじれ、睾丸への血流が十分でなくなり、急激な睾丸の強い痛みを伴う病気です。発症5~6時間以内なら手術で回復可能ですが、時間の経過とともに回復が不可能になりますので、睾丸の急な痛みがでたら迷わず医療機関を受診してください。頻度は青少年に多くみられます。時に、明らかな睾丸痛というより下腹部の痛みや気持ち悪さなどの虫垂炎症状で受診されることもあり注意が必要です。
精巣腫瘍は自分で触れて見つけることができる疾患です。入浴中に、2~3ヵ月に1回程度の割合で陰のうを触れてみることをお勧めします。