よくあるご質問 faq

» 旅行先でお酒を飲んだ後、まったく尿が出なくなったことが3回もあり、救急病院で尿道から管を使って尿を出してもらいました。普段は普通に尿が出ていますが、これからも旅行に行くのが不安です。何かいい方法があるでしょうか? (小千谷市 70歳男性)
(2018年06月23日号掲載)

A. 自分で尿道から膀胱内に細い管(カテーテル)を入れる用具を用いて、尿を体の外に出す在宅自己導尿法についてお話しします。

正常な排尿状態とは、膀胱に尿を十分に貯めることができ、尿意がある時、漏れなく、残りなくすべての尿を排出できる状態です。何らかの原因によってまったく尿が出なくなった状態を尿閉といい、これほど辛いことはありません。
尿がまったく出なくなる原因には、脊髄損傷、骨盤内手術後、神経難病、糖尿病など様々な病気があります。質問者のように高齢男性で飲酒後まったく尿が出なくなる原因として一番多い疾患は前立腺肥大症です。まったく尿が出なくなりお腹が張れば、医療機関を受診し管を用いて尿を出します。これを導尿と呼びます。その後も尿閉を繰り返す場合、原因を取り除く内服治療、手術療法を行います。
しかし、社会的事情などで手術ができない場合など、自分の手で尿道から膀胱内に細い管を入れ自宅に居ながら尿を体の外に出す方法をお勧めする場合もあります。これを在宅自己導尿法と言います。自己導尿法を身に付ければ、尿閉の緊急事態には極めて有効です。当然自分でカテーテルを用いて尿を出すことは多くの人は不安を感じますが、丁寧な指導によって上手く行えるようになります。
当院でも年間5~6人の方に指導しております。在宅自己導尿法は糖尿病に対するインシュリン注射、骨粗しょう症治療の自己注射と同じ感覚で、さほど珍しい治療法ではありません。