結婚予定ですが、性感染症にかかっているかどうか心配です。性感染症について教えてください。(長岡市29歳男性)
まるごと生活情報 2015年06月27日号掲載
A. 代表的な性感染症についてお話します。
性感染症とは、性行為によって伝播するすべての感染症のことで、現在では30種類以上の微生物が知られています。
微生物の分類では、細菌に属するものは梅毒、淋菌が代表的で、ウイルス感染では、エイズウイルス、肝炎ウイルス(B型、C型など)、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、などです。また、マイコプラズマも性感染症の原因となります。
代表的な原因微生物は、淋菌、クラミジア、梅毒、肝炎ウイルス、エイズウイルスです。これらは検尿、血液検査で診断可能です。特に男性の場合、排尿痛など症状が出やすい淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎は尿検査のみで診断できます。しかし、症状の出にくいエイズウイルス感染症のスクリーニングには血液検査が必要です。
性感染症は身体の接触によってのみ感染するので、性行為がなければ絶対に感染することはありません。しかし、性感染症は歴史と共に始まり、今日まで、そして将来も絶えることなく続くと思われます。パートナーを特定することなどで性感染症にかからない行動をとることが大切です。