30才を過ぎても顔のにきび、吹き出物に悩んでいます。原因と良い治療法を教えてください。
まるごと生活情報 2007年05月26日号掲載
スキンケア(石鹸での洗顔)の励行と抗菌剤の使用をお勧めします。
にきびとは医学上の正式な名前では挫瘡(ざそう)と言い、毛穴の出口が脂分(皮脂)で詰まった状態に、にきび菌による炎症が加わった皮膚の変化です。 炎症が強く赤くなったものは通称吹き出物と呼ばれています。皮脂は皮膚の保護や保湿の役割を果たしており、体にとって必要なものです。 その脂を生成する脂腺は顔の額、頬、下顎、胸、背中等に多く分布しています。従って、これらの部位ににきびはできやすくなります。 特に顔の中でも毛穴の数が多いのは前額部、頬で10代の思春期の患者さんに特徴的です。また女性では20~30才にかけては、思春期とやや異なり下顎の方を中心に出現する傾向にあります。 何故にきびになる人とならない人がいるか、明らかな原因は解っていませんが、にきびになる人は性ホルモンであるテストステロンの分泌が多くなり脂腺を肥大させる事と、にきび菌の存在が主たる誘因と言われています。 つまり質問者の様な30代の女性の場合、生理前ににきびが悪化するケースが多く見られます。また、厚化粧なども毛穴が塞がり、にきび菌を増殖させがちと言えます。 治療は、石鹸を使って皮脂をよく洗い出すこと(1日最低2回は洗顔してください)と、にきび菌を殺菌する薬を外用、または内服することです。