昔から足の爪の白い濁りが気になっていましたが、そのままにしてきました。最近、CMで「爪水虫」という言葉を聞くようになり、もしかして……と思っています。特にかゆみもなく、日常生活には支障がないとは思うのですが、処置した方がいいのでしょうか?(前回の続きです)
まるごと生活情報 2010年05月22日号掲載
爪白癬が最も疑われます。人に移さないためにも根気よく治療することが大切です。
前回、水虫は医学的には主に白癬菌と呼ばれる真菌(カビ)が足の皮膚に感染した状態の俗称で、正確には足白癬と呼ぶことをお話しました。水虫の症状は、1.足の指の間がジクジク、カサカサしたり、足の裏などに水ぶくれができる、かゆみの強いタイプと、2かかとなど厚みを増したあまり痒くないタイプがあります。 爪は皮膚の延長で爪が白く濁る代表的な病気が爪水虫です。爪水虫(爪白癬)に特徴的な爪の変化は、
1.爪が厚くなる
2.濁った色に変化する
3.爪の表面に凹凸が出来る
4.爪がもろくなる、等です。
爪白癬は、皮膚の水虫と異なりかゆみなどの症状はありません
水虫は足だけに出来るものと多くの人は思いこんでいますが、頭、体、内股、足、爪とあらゆる所に白癬菌は感染します。診断方法は顕微鏡検査で真菌を確認することです。治療期間は部位などにより異なりますが、足白癬で2ヵ月くらい、爪白癬は最低でも6ヵ月、多くの場合1年を要します。
爪水虫は質問者のようにかゆみもなく、日常生活に支障がないため皮膚の水虫と異なり放置されることが多いのです。爪水虫を放置すると、繰り返す水虫の原因になったり、人に移す元にもなりますので根気よく治療することをお勧めします。