冬場に風邪をひいて、吐き気があり食欲がないときはどうしたら良いのですか?
まるごと生活情報 2010年12月25日号掲載
風邪ウイルスの多くは、喉の痛み、発熱、咳などを主な症状とし、多くは急性咽喉頭炎と診断されます。のどの風邪でも時に吐き気なども伴います。また、明らかに下痢、嘔吐、吐き気を特徴とするノロウイルスなどによる急性胃腸炎も風邪症状と言えます。
一般的には、吐き気があって食欲がない時、程度の軽い場合はのどが渇いた時に水分(スポーツ飲料水)摂取を行い、1~2日絶食にしてお腹を休めることで自然に症状は軽快します。元気を出そうと、無理に食べることは好ましくありません。吐き気の程度が重く、嘔吐が持続する場合は、症状を抑えるための座薬などの治療が必要になることもあります。
胃腸の炎症を治すには、胃や腸に負担をかけないために絶食するようにしましょう。無理に食べる必要はありません。特に働き盛りの大人では、1~2日何も食べなくても水分補給で日常生活は可能と思われます。ただし、吐き気の程度が強く水分を取ることが出来ない場合は、内服や点滴治療が必要となることもありますが、その頻度はまれです。
ノロウイルスをはじめとする急性胃腸炎の症状の多くは、一般的に数日続く程度で自然に軽快します。ただし、水分摂取が困難な場合や、乳幼児、高齢者は下痢、嘔吐による脱水、電解質異常が生じることもあり、医療機関への受診をお勧めします。