長岡市で子宮けい癌予防ワクチンが無料で受けることができると聞きましたが、どのような制度なのか教えてください。(※前回の続きです)
まるごと生活情報 2011年05月28日号掲載
長岡市の住民基本台帳に登録されている中学1年生から高校2年生に相当する女子(平成6年4月2日から平成11年4月1日生まれ)が無料で接種を受けることができる制度です。現在はワクチン不足のため平成23年7月より開始される予定です。来年度に関しては未定です。
前回、子宮けい癌の原因の約60%がヒトパピローマウイルス感染と関係があり、子宮けい癌予防ワクチンの接種によってウイルス感染をほぼ100%防ぐことが可能で、予防可能な癌であることや、接種時期、接種方法についてお話しました。 接種方法は、ワクチン注射を約6ヵ月の間に3回接種します。初回、約1ヵ月後、約6ヵ月後と計3回、肩に近い腕の筋肉に注射します。接種手順としては、対象者に長岡市から無料接種券が配布され、予防接種協力医療機関に、接種券、母子手帳、健康保険証を持参すれば接種可能です。
このワクチン接種は、本人と保護者で接種するかどうかを決める任意ワクチンです。ワクチンのけい癌予防効果のメリットと、注射による痛み等の副作用のデメリットを理解した上で接種を受けることをお勧めします。注射の痛みについては、個人差はあるものの、他のワクチンよりもかなり痛みは強いと言えます。
他の予防接種との間隔ですが、①けい癌予防ワクチン後他の予防接種をする場合6日以上間隔を開ける必要があります。②けい癌予防接種前に他の不活化ワクチンを接種する場合も6日以上開ける必要があり、③生ワクチン(風疹麻疹)接種後は27日以上開けないとけい癌ワクチンは受けられませんので注意が必要です。
ワクチンの効果の持続期間等について現在正確な年数は不明です。メーカー側の説明では6.4~8.4年までの子宮けい癌予防効果は確認されています。しかし、それ以上に関してはワクチンが認証されてから期間が短いため、持続期間については経過観察が続けられているのが現実です。