最近テレビのコマーシャルで、「サプリメントは健康に良い」と、よく耳にしますが、どの様な摂取の仕方が正しいのでしょうか、教えてください。
まるごと生活情報 2013年04月27日号掲載
サプリメントについて説明します。質問者が、何のためにサプリメントを飲んでいるのか、はっきりすることが大切です。
サプリメントとは「いわゆる健康食品」で、難しく表現すれば「健康の維持増進を目的として利用される食品」です。簡単に言えば、薬ではなく食べ物=食品です。ですから、このサプリメントに関して、病気の効能効果を示すことは薬事法に違反します。
テレビのコマーシャルで「血圧が下がった」「体調がよくなった」「髪の毛が増えた感じがする」「肌が潤った気がする」等と宣伝されていますが、あくまでも使用者の感想を述べたにすぎません。医学的には、効能効果に何の根拠もありません。
サプリメントを摂取して「何かが良くなった」、との感想を聞くと多くの人は、「良い薬かも知れない」と勘違いしがちです。自分が何のためにサプリメントを摂取しているのか改めてよく考えることが大切です。
ただし、「栄養機能食品」と「特定保健用食品(トクホ)」においては、国の定める臨床試験を得て効果の表示が認められており、使用者がこれらを摂取して調子が良いなら、自己責任で摂取しても問題ないと思います。
サプリメントはあくまで補助的なものであり、健康増進には、運動、禁煙、規則正しい生活、が基本であることを忘れないでください。